IT用語: Keepalivedとは|VIPによる自動フェイルオーバーを実現するHA構成ツール
仮想IPアドレス(VIP)とVRRPプロトコルでLinuxサーバーのActive-Standby自動切り替えを実現するKeepalived。
Keepalivedとは
Keepalivedは、Linuxサーバーに**仮想IPアドレス(VIP: Virtual IP Address)**を付与し、VRRPプロトコルによってActive-Standby構成の自動フェイルオーバーを実現するオープンソースのHAツールです。Nginxやロードバランサー自体の冗長化に使われます。
仕組み(VRRP: Virtual Router Redundancy Protocol)
[クライアント] → 192.168.1.100(仮想IP: VIP)
│
┌───────────┴──────────┐
▼ ▼
[Master: Nginx] [Backup: Nginx]
192.168.1.10 192.168.1.11
優先度: 100 優先度: 90
(VIPを保持) (VIPを待機)
Masterが障害を起こすと、BackupがVIPを引き継ぎ、クライアントは同じIPで継続アクセスできます。切り替えは1〜3秒程度で完了します。
Keepalivedの設定例
# /etc/keepalived/keepalived.conf(Masterノード)
vrrp_instance VI_1 {
state MASTER
interface eth0
virtual_router_id 51
priority 100
advert_int 1
authentication {
auth_type PASS
auth_pass secret123
}
virtual_ipaddress {
192.168.1.100/24
}
# Nginxが死んだらフェイルオーバー
track_script {
chk_nginx
}
}
vrrp_script chk_nginx {
script "killall -0 nginx"
interval 2
weight -20
}
クラウド時代のKeepalived
AWSではELB(Elastic Load Balancer)が同等の機能をマネージドで提供するため、オンプレミス・プライベートクラウド環境で主に使われます。
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